2020年07月07日

カルテの開示請求

最近、カルテの開示請求についての相談を受けた。
子供の頃からのカルテを入手したいのだが、病院が開示を拒んでいるのだという。
カルテすなわち診療記録は個人情報であるからプライバシー保護の観点、医師の守秘義務から第三者に開示することは原則として許されない反面、当事者は個人情報保護法により原則として開示請求しうる。
日本医師会も次のような指針を出している。
診療情報の提供に関する指針[第2版]
つまり、当事者(患者)がカルテの開示請求をした場合、原則として病院側は拒むことはできない(手数料は必要となる)。

ところが、今回の相談者は50近く。子供時代といえば、30〜40年以上前ということになる。
医師法によればカルテの保存期間は5年(24条2項)。
医療過誤訴訟を考えれば20年の保存が望ましいが、今回それも超過している。
紙のカルテはかさばるので保存場所の確保もむずかしい。
電子カルテが許可されたのは1999年であるから、相談者が欲しがっているのはそれ以前。
当該カルテをもう保存していないので開示に応じたくても応じられないというのが本当だろう。
ただ、相談者は納得していない。
さて、どうすべきか?

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posted by 行政書士  小林 憲一 at 20:18| Comment(0) | 私法